あの日、彼が
不機嫌になったのは
やっぱり私のせいかもしれない。
彼は
新しいダウンジャケットを
買おうとしてたんだ。
お店で値札を見て、
彼、だんだん無口になって……
予算、足りないんだ……って
私、気がついて
心でつぶやいてたの。
「この甲斐性なし」
顔に出てたね、私。
ごめん。
馬鹿にするつもりはなかったの。
でも、本心では
責めてたかもしれない。
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【タロットリーダーSHIKAより】
ある若い女性の想いを
書き表してみました。
女性の目はシビア。
特に若い時ほど厳しい気がします。
進路の不安、
経済的な心配……
彼にとって、
これほどのプレッシャーは
ないかもしれません。